脈圧の正常値
脈圧とは、最高血圧から最低血圧を引いた数値、最高血圧と最低血圧との差のことをいいます。
ここで最高血圧は正確には「収縮期血圧」、最低血圧は正確には「拡張期血圧」です。
ですから収縮期血圧と拡張期血圧の差が脈圧ということになります。
脈圧=収縮期血圧−拡張期血圧
ここで、なにが収縮・拡張している時の血圧なのかというと、それは心臓です。
血液は、心臓につながる太い血管である大動脈から全身に送られます。大動脈は心臓の収縮期に伸びて、心臓から送り出された血液の一部をプールして、拡張期にも全身に血液を供給します。「ふいご機能」とも呼ばれています。
ですから心臓の収縮期にだけ血液が流れて、拡張期に血液がぱったり流れなくなってしまうことはなくて、収縮期血圧の極端な上昇や拡張期血圧の著しく低下することを抑えています。なるべく変動のないように流れるようになっているわけです。
ですが、動脈硬化が進むと、この大動脈壁の伸展性が低下して、収縮期血圧と拡張期血圧との差・脈圧が大きくなってきます。
脈圧は通常30〜50mmHg以下で、50mmHg以下が望ましく、70mmHg以上を要注意、80mmHg以上では太い血管の動脈硬化が進んでいるといわれています。
高血圧の目安で計算してみると・・・
最高血圧 135mmHg以上
最低血圧 85mmHg以上
135mmHg-85mmHg=50mmHg
と50mmHですね。
また、「上の血圧が高いけど、下の血圧が低いから、自分は大丈夫」と考えているかたもいらっしゃると思いますが、年代別の血圧でもわかる通り、もともと下の血圧はある程度年齢が進むと低下していきます。ですがその結果脈圧が大きくなってきます。
逆を考えれば、年齢が上がって動脈硬化が進んだからともいえますが・・・
脈圧
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